この記事は後日noteに公開するコラムの先行版です。

 ホロライブ3期生の兎田ぺこらさんは「今年の世界女性ストリーマーランキングの1位をとりたい」と公言しています。ですが、現状のランキングがどうなっているのか、本人も周りも把握できていないようです。
 そこで、ジェネリック集計人が予測を公表して、現状のランキング分析、目下のライバルたちとの比較を行います。現状のストリーマー業界・Vtuber業界についての状況がわかると思います。
 と言いつつ、実際は9月までのYoutube&TwitchにおけるVtuberの状況を、数人のストリーマーを含めて紹介したいだけだったりする(ここnoteからは除く)


現況での予測(10月1日現在)

 このまま継続的に活動を続ければ、2023年世界女性ストリーマーランキングのトップ獲得は濃厚です!


ストリーマーランキングの決まり方

 現在、ストリーマーランキングはStream HatchetやStreams Chartsによって公表されています。ランキングの基準としては「視聴時間(Hours Watched)」が使われています。



 この指標は簡単に言えば、視聴者が費やした時間の総計です。各配信の「平均視聴者数×配信時間」を足して求めます。ですので、「10万人が1時間見た配信」と「1万人が10時間見た配信」は同じ価値になります。
単純な人気を測る指標ではありませんが、コンテンツの提供量は重要ですので、総合的な活動量と結果を示す指標として、視聴時間は適切だと考えています。


9月末現在の世界女性ストリーマーランキング(VSTATS独自集計)

  1. 兎田ぺこら(ホロライブ) 2430万時間
  2. Rivers(ストリーマー) 2043万時間
  3. 博衣こより(ホロライブ) 1811万時間
  4. Irommouse(Vshojo) 1566万時間
  5. さくらみこ(ホロライブ) 1409万時間
YT&TW 年間総視聴時間 2023-09 1-25
9月末時点でのVtuber視聴時間ランキング(Youtube&Twitch)です。女性Vtuberはクリーム色の背景になっています。
YoutubeはVSTATSによる集計・Twitchはtwitchtracker.comより引用しています。


目下のライバル

ライバル① Rivers
PIO-FC
Kings Leagueより引用。 https://kingsleague.pro/team/pio-fc/

 Riversさんはスペインのストリーマー、そして7人制サッカーリーグ「Kings League」のチーム「PIO FC」の会長でもあります。
 「Kings League」は元バルセロナのDFジェラール・ピケがチェアマンを務め、従来のサッカーの概念からはかなり乖離した、「まるでゲームのようなサッカー」です。1試合1時間足らずというスピーディーな展開に加え、「サイコロで前半残り2分の出場プレイヤー数を決める」「監督がスペシャルカードを出すと得点2倍やいきなりPKなどの特殊効果が発動」など、スポーツというよりもエンターテイメントと言えるものになっています。
 試合は主にTwitchやYoutubeLiveといったプラットフォームでライブ配信しており、Riversさんも「PIO FC」の試合で最大21万人を集める配信をしております。試合日以外も雑談やゲーム配信(Minecraft、GTAVなど)で平均視聴者数3万人ほどを集めており、2023年第3四半期の総視聴時間は903万時間と、同期間のぺこらさんの854万時間を上回っています。
 1~3月のSplit1、5~7月のSplit2を経て、現在はKINGSCUPというカップ戦が開催されているようです。PIO FCはグループAの最下位であり、予選通過は厳しい状況なので、2023年中には大きな視聴時間を稼ぐ配信はないかもしれません。ですが今後のスケジュール次第ではぺこらさんとの300万時間差を詰められるかもしれません。
 9月までの視聴時間や、ライブ配信の平均視聴者数やコンテンツの勢いなどを考えると、女性ストリーマーランキング争いは、実質的にぺこらさんとRiversさんのマッチレースと言えるでしょう。


ライバル② ironmouse


 ironmouseさんはVshojo所属のVtuberです。彼女がランキング上位にいるのは、Twitch特有のSubathonというイベントによります。
 SubathonはSubscribeとMarathonとの合成語で、配信中にサブスク登録者(Youtubeにおけるメンバーシップと同等)が増えるたびに配信が一定時間延長されるというものです。自発的なサブスク購読もありますが、サブスクギフトとして他リスナーにサブスクをプレゼントもできるので、Subathonの残り時間はリスナーが大量にギフトを贈ることで増やせます。
 Subathonが成功すると配信は長時間に及ぶことになり、配信中は非常に注目を集める(睡眠中も!)ことになります。結果として、Subathonは視聴時間を指標とするストリーマーランキングと相性が良いのです。
 ironmouseさんは2022年2月に続いて2度目のSubathonを2023年6月にスタート、700時間以上の連続配信で17万2000人のサブスク登録者と717万時間の視聴時間を獲得しました。結果、ironmouseさんは2023年第2四半期の女性ストリーマーランキングにおいてトップに輝いています。
 彼女の視聴時間1566万時間のうち半分弱がSubathonの影響によるものとなります。ですので、もしも今年中にもう1度Subathonを行うなら、ぺこらさんのトップを脅かす存在になるかもしれません。ですがSubathonは気軽に開催できるものではないでしょう。次の開催が2023年中になる可能性は低いと考えます。


ライバル③ 博衣こより
koyori

 ホロライブ内にもライバルがいます。ホロライブ6期生・holoXの博衣こよりさんです。彼女は、「平均視聴者数×配信時間」という視聴時間の計算式のうち、配信時間が大きく伸びるタイプの配信者です。
 こよりさんの配信狂ぶりは、ホロライブに興味のある人ならば一度は耳にしたことがあるでしょう。毎週火曜朝の「朝こよ」などの早朝配信から、RPGやフロムゲー、企画など、1日2回以上の配信も当たり前で、9月までの総配信時間は1595時間と、ぺこらさんの約2倍となっています。
 彼女の凄いところは、これだけの頻度・時間の配信にもかかわらず、平均視聴者数が伸びている点です。
博衣こより 平均視聴者数
VSTATS集計による博衣こよりさんの平均視聴者数(デビュー月の2021年11月を除く。)

 2023年9月の総視聴時間は233万時間と、Vtuberで初めてトップとなりました(YoutubeLIVEにおいて)。豊富なコンテンツ配給量に視聴者がついてこれれば、具体的には平均視聴者がもう20%ほど増えれば、ぺこらさんの最大のライバルとなるでしょう。そういう意味では、彼女は2024年の女性ストリーマーランキングの有力株になるかもしれません。


2022年のトップ・Amouranthは?

 ここまで3人の女性配信者を紹介してきましたが、重要な配信者が1人出ていません。2022年世界女性ストリーマーランキング1位のAmouranthです。
amouranth
https://www.youtube.com/watch?v=gZl9yaY6JU0より引用

 セクシーなお風呂ストリーミングで「2022年に最も視聴された女性ストリーマー」の栄誉を受けたAmouranthさんですが、私生活でのトラブルもあり、2022年には9000人台で推移していた平均視聴者数が2023年初頭には6000人台に減少するなど、徐々にその人気に陰りが見えてきていました。
 しかし彼女に大きな転機が訪れます。6月に新興ストリームプラットフォームのKickが、Twitch最大の男性ストリーマーであるxQc及び最大の女性ストリーマーである彼女と契約を結んだのです。



 これはKickの戦略的な引き抜きでもありますが、高額収益を得る配信者について、Twitchの控除率が従来の30%から50%へ引き上げられたことにも起因しているでしょう。



 これの契約により彼女はTwitchでは1日1時間程度と短い配信をしつつ、Kickに軸足を移してます。そのことに対抗するためか、Twitchで一時的にBANされるなど、まだまだ問題も多いようです。2023年第3四半期までの視聴時間はTwitchで956万時間(Kickは不明)であり、プラットフォームを合算しても上位は難しそうです。


結論:大番狂わせがない限り大丈夫

 以上3人(+1人)の状況について分析しましたが、いずれも大きなコンテンツがない限り、2023年の総視聴時間ではぺこらさんに追いつけないと考えています。
 あとはぺこらさん自身の問題です。現在の配信ペースを落とさず、魅力的な配信を続けていけば自然と結果がついてくると思います。来年頭には朗報が届くのを願っております。





下記のボタンより私への投げ銭ができるようになりました。
システムへの会員登録なしで、GooglePayおよびクレカ決済等できるようです。
モチベーションにつながりますので、よろしくお願いします。